50周年なんで、武道館でやろうと思ったんです。武道館がオールナイトは駄目だったので、同程度の規模ということで、有明・東京ガーデンシアターでします。キャパは8000人です。ユーヤさんとジョーさんとの約束ですから!
と、明るく言うHIROの蛮勇ぶりに舌を巻きながら、規模は比較にならないながら、わたしも地元のイベントで中ホールの方が無難ではという意見を押し切って、大ホールで開催したことを思い出した。集客が気になったけれども、そこはもう心意気なのだろう。
オープニングはこれまでのNew Year Rock Festivalの映像。懐かしい場面が短いショットで過ぎ去って行く。
そして、「湾岸の羊」。
クォリティの高さを感じて、ユーヤさんの追悼コンサートの直前につくったTwitterアカウント(@nywrf)*に、
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オープニング映像にうるうるして、そして「湾岸の羊」。
クォリィに誇りを感じる。
J-Rexxxも加わり、鮮やかなオープニング!
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とTweetした。
*今回のコンサートの公式アカウント(@nyrf2020)とは別のアカウントです。
一つ流すと、他も流しておけば記録なるだろうと、全バンドについて書きたくなった。
瓜田純士のステージも、48回、49回と3回目。父親との葛藤を現した「To Father」、完成度が高まっている。ふと、瓜田純士が松田優作に重なって見える。ユーヤさんのバースデーパーティに来てくれたときに、都知事選のときのジャケットをみんなで着てみたのだけれども、瓜田純士の端正な姿に驚いた。華のある人だ。
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瓜田夫婦
瓜田純士が、ふと優作さんに見える。
完成度が上がっている。
華がある。
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KYONO
観客が前に出て踊り始める。スピードと耳に心地いいキレ。
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DJ Masterkeyが中継ぎ。
退屈しない。次は般若。前例の柵の前に観客が並んでる。
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般若
一番つれぇのは今だぜ!
20年前に「妄想族」で出た。
オレらは絶対、うまくいく!
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THE BONES
会場が跳ね出した!
ヤバくね?このライブ!
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スタンドB2列目にいたわたしも見やすいかったが、アリーナに入った友人も見やすいと言っていた。音もいいし、照明もよかった。ステージを取り巻く環境の良さがある。
ユーヤさんがアーティストの表現の場として、TV出演を用意してみせたのと同じように、HIROもアーティストに表現の場としてのいいステージを用意したかったのだと、ふと気付いた。
内田裕也が示したアーティストへの愛情をHIROも間違いなく引き継いでいる。
アナーキーと言う名のバンドが続く。
80年代初頭、ユーヤさんはことあるごとに元祖「亜無亜危異」が好きだと言っていた。
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ANARCHY
やりたいことだけやって生きる!
夢が叶ったはずなのに胸が痛い。
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亜無亜危異
ユーヤさんが、「好きだ」と言ったロックバンド!
1980年を迎えた頃のNYRFの猥雑なエネルギーを体現していた。
危険な香りをそのままに、不良の成熟を感じさせる。
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BAD HOP
リズムを刻み、韻を踏み、ドラマを紡ぎ出す。
俺たちがハイランドへ連れて行ってやるぜ!
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HIRO率いるカイキゲッショクからセレモニーへ。
内田裕也の孫、内田雅楽もステージに登場!
「コミック雑誌なんかいらない!」で新年の幕が明ける。
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カイキゲッショク
尖った個性と個性がぶつかり合って、磨き上げられる不吉な赤い月。ジョー山中の声が蘇り内田裕也が啓示する。KILL COVIT!
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セレモニー
内田裕也、ジョー山中、安岡力也、桑名正博、シーナ、柳ジョージ、萩原健一、松田優作、原田芳雄
HIRO、Zeebra all artists!
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新年最初のバンドはDIR EN GREY。
他のバンドが生命賛歌であるのとは対極にあって、児童虐待の被害者を思わせた。歌詞はほとんど聞き取れず、「返せ返せ」というセリフが耳に残って、だいぶ前に見た児童虐待に関するTV番組で、幼い頃、大切にしていたぬいぐるみを燃やされたという話を思い出した。子どもにとっては、とんでもない傷になる。妙に考えさせられてしまうバンドだった。
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DIR EN GREY
獣のようであり神のようであり赤子のようである。
地獄で悪魔に囁かれているような危うさ。これがこの時代の気分なのか。
言葉は意味をなさず人間の鳴き声のようだ。
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そして文字通り、生きることの背中を押してくれるAI。
「叫び」を描いたムンクが太陽信仰に目覚めたように、このコンサートも、何かを待ち望んでいる。
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AI
確かなボーカル。確かなメッセージ。
ちゃんと分かってくれるひとがいる!
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KATAMALI with 高橋和也
職人気質のKATAMALIに元からいたかのように高橋和也が馴染んでいる。
ひらり♪ひらり♪
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加藤ミリヤ
赤いブーツ、ミスティブルーのジャケット、ストレイトの金髪。
愛のまやかしなんか信じない♪
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Rueed
夜なんて明けなきゃりゃいいのに♪
血のつながりを超えた家族に捧げます。
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呂布カルマ
ゆるい夢をいつまで見てる?
触らぬ神に触れてやろう♪
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the Low-Atsu
酔っ払いのToshi-Lowのブルースハープが心地いい。細美武士の声が伸びやかに響く。
人間、いつも100点出るわけじゃない。
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J-Rexxxは、謙虚でありながら過激に観客を煽ってみせた。
「おはようございます!」
オールナイトとなると、さすがに睡魔に襲われる時間があって、アーティストにとっては試練の場ともなる。観客よ目覚めよ!
わたしはJ-Rexxxの「MUSIC」のファンである。
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J-Rexxx
武器を捨てろ
ボリューム上げろ
music change the world!
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DERI/DABO/SUIKEN/
BIGZAM
あけおめ!
いい年にしよう!
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取にZeebra登場!
そしてフィナーレへ。
TwitterのリツィートはDIR EN GREYが多いが、どういう仕組みなのか、ZeebraのTweetが一桁多い表示回数を示している。
ヒップホップよりも、NYRFは歴史が1年長いそうな。
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Zeebra
ヒップホップはアメリカで始まって今年で50年。NYRFの1コ下。
どんなやつでも2度目3度目のチャンスがある。
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フィナーレ
50+1もやります!
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有明・東京ガーデンシアターの大打ち上げ花火がNYRFの最後になったらどうしようという不安を打ち消してくれた。
これからも、このコンサートを支えていきたい。
オマケで、渋谷の街を彩ったフラッグを観客にプレゼントするという。
どうやってプレゼントするかまでは決まっていなかったようで、ステージ上のミュージシャンと観客のじゃんけんと言う微笑ましい企画が唐突に持ち上がり、「最初はグー」とはじまった。
HIROやZeebraとのジャンケンというのも見もので、明け方の新規格となりそうだ。
最後に、安岡力也がやっていた三本締めを、J-Rexxxが!
また、年末に会おう!
ロックの歴史がずっとつづきますように。
鮎川誠さんの一日も早い回復を祈りつつ。
Rock’n Rollienne
記事。。。
〇「内田裕也さんやジョー山中さんも天国で喜んでいる」ニューイヤーロックフェス 3年ぶりに有観客開催― スポニチ Sponichi Annex 芸能
〇内田裕也さん創始「ニュー・イヤー・ロック・フェスティバル」が50周年(東スポWEB) #Yahooニュース
〇開催迫る「New Year Rock Festival」50回目の見どころを紹介、出演者16組からのコメントも – 音楽ナタリー 特集・インタビュー
何度も読み返しています
若い頃の裕也さんしか 知らないけど
短いロック時代を楽しんだひとりです