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内田裕也の軌跡 その4(コミック雑誌なんかいらない!)

内田裕也の軌跡

出演作品他
1980年

この年、にっかつ映画に立て続けに出演。
「'70年代はロックが映画を引っ張ってた。しかし、'80年代は映像がそれを越えていくと思う。ハリウッドが停滞していたとき、ロックがパワーを持って、若い人々の思想を変えてしまった。'80年代は、映像でそれが行われる予感がするんです。」(キネマ旬報1980.5下旬号 内田裕也×黒井和男 編集長対談より)

12月、ジョン・レノンが射殺されるという痛ましい事件が起こった。
「レノンが射殺されたニュースを聞いた時には全身から力が抜けた。レノンの中に自分の像をフィットさせていたしね……>(スポーツニッポン連載記事“ロックバカ”内田裕也「俺達の戦争」より)

1月 にっかつ映画『赤い暴行』公開
2月 アナーキーデビュー
内田裕也&スマイラー+内海利勝(屋根裏)
3月 にっかつ映画『少女娼婦 けものみち』公開
内田裕也&スマイラー(ルイード)(屋根裏)

4月

内田裕也&スマイラー(ルイード)
5月 Japan Rock Festival (日比谷野音)内田裕也&1815 S.R.R.B with スマイラー+内海利勝、桑名正博&Tear Drops、ジョニー大倉&VACATION CLUB、パンタ&HAL、クリエイション、近田春夫&BEEF、シャネルズ、白竜、山本翔、ARB、ムーンダンサー、BORO、ハウンド・ドッグ、パーティ
内田裕也&スマイラー(ルイード)
Yuya's Mad Family Show(屋根裏)
内田裕也&スマイラー
6月 内田裕也&スマイラー(ルイード)
Yuya's Mad Family Show(屋根裏)
内田裕也&スマイラー,内海利勝

12月

8th ASAKUSA NEW YEAR ROCK FESTIVAL

1981年

『最後の日劇ウェスタンカーニバル』をプロデュース。
「オレはやっぱり日劇に出たくてやってたとこがあったね。あれに出なきゃあ、ロックンロールをやってる価値がないみたいに思ってたから。(今回のウェスタンカーニバルは)同窓会なんだけど、オレはそれだけで終わらせたくない。」(平凡パンチ1981.1.26号「鼎談 内田裕也・沢田研二・萩原健一」より抜粋)

チャク・ベリー初来日にあたっては、日本人バックミュージシャンのコーディネートなどのサポート等を行い、全公演に付き合った。
「エルビスが家庭教師なら、C・ベリーはハイスクールの先生といった感じです。カウンター・カルチャーとして中学の時ショックを受けた。」(スポーツニッポン連載記事“ロックバカ”内田裕也「俺達の戦争」より)

「嗚呼!おんなたち猥歌」舞台挨拶神代辰巳監督『嗚呼!おんなたち 猥歌』主演。

「神代さんにとってのテーマというのは、地獄だと思うんです。末路というか、自分の中の地獄というか…、そういうものに対峙するのか逃げるのかがテーマだと思ってますけど…」(ミュージックマガジン1981.11号「いま必要なのはしぶとく生き続けること 五木寛之×内田裕也」より)

1月

最後の日劇ウェスタンカーニバル(日劇)内田裕也 トルーマンカポーティR&R B、ザ・スパイダース、ジャッキー吉川 ブルーコメッツ、寺内タケシ ブルージーンズ、加瀬邦彦 ザ・ワイルドワンズ、沢田研二 オールウェイズ、萩原健一 ドンファンR&Rバンド他

内田裕也(シルバーエレファント)

4月 チャック・ベリー初来日(新宿厚生年金会館)

東映映画『ヨコハマBJブルース』公開

100円コンサート(日比谷野音)ザ・ロッカーズ、アナーキー、モッズ、ノーコメンツ、シルバースターズ、ARB、ルースターズ、ストレイト ゲスト:内田裕也

5月 アンノウン・ソルジャーズ「無名戦士たち大胆不敵!死んだふり」(日比谷野音)モッズ、子供ばんど、ルースターズ、INU、ZIGZAG、ヴァージン・ヴィズ、フィルムス他(内田裕也プロデュース)

Japan Rock Festival 「Rock'n'RollはただのShow Businessか」(日比谷野音)内田裕也、045、もんた&ブラザーズ、シーナ&ザ・ロケット、ミー、宇崎竜童バンド、クリエイション、白竜、ARB、和田静男バンド、シャネルズ他

8月 東映映画『無力の王』公開

男の肖像展(銀座松屋)ゲスト:内田裕也

SUPER SOUND FESTIVAL '81(後楽園ホール)内田裕也 トルーマンカポーティR&R B、ジョー山中、井上尭之&ウォーターバンド他

9月 銀座カーニバル IN 博品館 内田裕也
10月 にっかつ映画『嗚呼!おんなたち 猥歌』公開
12月

9th ASAKUSA NEW YEAR ROCK FESTIVAL

1982年
1月、レイモンド・チャンドラーの世界を取り上げたコンセプトアルバム『さらば愛しき女よ』発表。ボーカリストとしての内田裕也に、数々の楽曲が捧げられた。

(日本語の歌について)「パンタの“コミック雑誌なんかいらない”というのを歌って『ロックンロール放送局』の中に入れて、全然違和感ないってことがわかったっから…。それと沢田の“キメてやる、今夜”とね。オレはスローの曲ってのをバカにしてたときがあったんだけど…。でもね、必ずしもそうでないことがわかったしね。」(ミュージックマガジン1982.6月号「ステージとスクリーンを疾走するガッツな二人 内田裕也×宇崎竜童」より抜粋)

自ら企画主演した『水のないプール』もこの年に公開された。

「音楽の中でフォーク対ロックという対立があったと思うんだけど、もうフォークは敵として見るに足りないという気がするんですね。そのことも最近なぜ映画をやるかという理由のひとつなんです。=中略=仮想敵国だったフォークがいなくなっちゃってね、かすかに残っているのが、人間のテーマを表現するときに『連合艦隊』みたいな方向に行っちゃう、そういうやり方ってのはね、確かに敵国だとは思ってますけども」(ミュージックマガジン1981.11号「いま必要なのはしぶとく生き続けること 五木寛之×内田裕也」より)

1月 K2文化の金字塔展(渋谷西武)ゲスト:内田裕也

東映セントラル『水のないプール』公開

4月

100円コンサート(日比谷野音)泉洋次、クルソ・ウィンド、ヒップアップ+NOVA、ローレライ、ヒーローキャリー、69、野蛮人、リンダ、当田ひとみ、DANG GANG BROS、BAR、小柴大造&エレファント ゲスト:内田裕也

内田裕也 トルーマンカポーティR&R B、シルバースターズ(ロフト)

5月 

Japan Rock Festival (日比谷野音)内田裕也 トルーマンカポーティR&R B、シャネルズ、宇崎竜童、もんた&ブラザーズ、シーナ&ザ・ロケット、クリエイション、白竜、BORO、ルースターズ、ザ・スポイル、ジョニー大倉&ロッキンビリー、東京JAP、ヘビーメタルアーミー、THE UNDER CHIEF、力也、SQUAT、桑名将大他

五烈(日比谷野音)アナーキー、ロッカーズ、ARB、バウワウ、ザ・スターリン(内田裕也プロデュース)

内田裕也ファーストコンサート(青山タワーホール)

平和の為の東京行動ロックフェスティバル'82(明治公園)内田裕也 トルーマンカポーティR&R B with SQUAT/アナーキー/喜納昌吉と矢野誠とセレブレーション他

6月 TATOO<刺青>あり 主題歌:『雨の殺人者』内田裕也
8月 内田裕也 トルーマンカポーティR&R B with SQUAT(石川町 SHELL GARDEN)
10月 松竹映画『コールガール』公開

内田裕也(平塚レイン)

11月 ジョイパックフィルム『さらば相棒』公開

内田裕也 Rock'n'Roll Night(ロフト)

12月 

オフタウン・ライブ Vol. 1(下北沢本多劇場)松田優作、内田裕也、宇崎竜童、原田芳雄(4夜連続コンサート)

10 th NEW YEAR ROCK FESTIVAL(NYRF出演者一覧参照)

1983年

「ロックンローラーで年中理性的な奴なんて俺は信じられないなぁー。そういう多面性の中で自己葛藤みたいなことみたいなことがあるんじゃないですか? 俺は好きだけどね、そういうジキル&ハイドみたいの……。=中略= 浪費してないロックの奴って、あんまり俺よくわかんないんだよね。次の自分に投資してるんだからさ」(宝島臨時増刊号「ストーンズ・ジェネレーション」より)

5月

松竹富士、ヘラルド映画『戦場のメリークリスマス』公開

7月 ATG映画『十階のモスキート』公開

内田裕也『十階のモスキート』座談会(江古田マーキー)

9月 TAKOをナメルナヨ!!(日比谷野音)内田裕也 トルーマンカポーティR&R B、宇崎竜童、ラッツ&スター、クリエイション、アナーキー、ジョー山中、白竜、EX、桑名将大、ゼルダ、近田春夫、安岡力也、パンタ、アナーキー、BORO、ジョニー大倉
12月 フジテレビ系列『笑っていいとも!』テレフォン・ショッキング出演

10+1 NEW YEAR ROCK FESTIVAL(NYRF出演者一覧参照)

1984年 「コウギョウだけが映画ではない、SOMETHINGを! ウオークマンはMORITAが考えついたのだ。それをSONYテクノロジーが実現して、世界にコウギョウしたのです。コウギョウが殆どを支配しているという日本映画の現実にチャレンジしてほしいのです! カントクは映画だけを考えている時じゃない。20世紀最大のチャンスを生かして下さい。」(Cinema square Magazine No.20『ハンガー』より) 3月 映画『ハンガー』(デビッド・ボウイ主演)公開

戦争からのテイク・オフ(TAKE OFF7)内田裕也、桑名正博、安岡力也他

5月

Japan Rock Festival (日比谷野音)内田裕也、アナーキー、ARB+ジャン=ジャック・バーネル、Mバンド、EX、東京ジャップ、白竜、クール・ラニングス他

12月 12nd NEW YEAR ROCK FESTIVAL(NYRF出演者一覧参照)
1985年 6月24日“聖輝”の結婚式でクランク・インした『コミック雑誌なんからいない』は、日航機墜落、山口組と一和会の抗争、三浦和義、豊田商事永野会長刺殺事件と、この年の主な事件を追った。

「僕は大麻を吸ったこともありますし、私生活上の、家庭生活の破綻だとか、外国のアーティスト偏重に対する自分の使命感で起こした事件とかいろいろありまして、あまり評判のいい男じゃないんですけども、そういうときに赤坂署で僕は拘留されたんです。もちろん罪を犯したんですけども、僕は確信犯だったからいまでも悪いとは思ってないんですけども、そのときに芸能リポーターの人から、「内田、おまえは恥ずかしくないのか」とか急に呼び捨てにされまして、それをキッと見据えたことが、非常に心の中にありまして、次は絶対芸能リポーターをテーマにした映画をやってやろうと。ただ攻撃するだけじゃなくて、現実に日本でしかない職業と、それを取り巻くテレビ局というものと、そしてアーティストとしてどのへんまでそれに対して、大きな力に対してチャレンジできるかのかという、そういう問題に対して僕はぜひ切り込んでみたいなあというふうに思ってました。」(朝日ジャーナル12.20号「テレビはコミック雑誌か」より)

4月 ジョー山中 ワン・ラブ・コンサート〜Help! アフリカ(クロコダイル)ゲスト: 内田裕也、安岡力也、竹田和夫、BORO、石橋凌、桑名正博他
5月 五烈III JAPAN ROCK FESTIVAL (日比谷野音)内田裕也、アナーキー、シーナ&ロケット、早川めぐみ、PERSONZ、M-BAND、東京JAP他
12月 13th NEW YEAR ROCK FESTIVAL(NYRF出演者一覧参照)
1986年 当初公開すら危ぶまれた『コミック雑誌なんかいらない!』は、2月に公開。4月にはニューヨークタイムズで取り上げられ、ニューヨーク近代美術館にて特別上映された。5月にはカンヌ映画祭の監督週間にも招待され、スタンディングオベーションを受ける快挙となった。

「“役”という考え方が僕の中にはないんです。こういう役だっていうのではなくて、どういうテーマで何を見たいかと。それと自己顕示欲と。……一言では言えないですけどね。ただ僕のところには、殺人犯とか人間嫌いというような役しかこない。狂気というのを勘違いしてるんだ。僕は僕にしかできないことをやってきたつもりだし、志だけは外国の映画に対しても負けないテーマをやってるつもりなんですけどね。」(シナリオ1986.3月号「二晩、横書きのロックン・ライターの野心」より)

2月 NCP映画『コミック雑誌なんかいらない!』公開
4月 『コミック雑誌なんかいらない!』NY近代美術館にて特別上映
5月 Japan Rock Festival (日比谷野音)内田裕也、C'MONS、はる、PINK CATS、ROGUE、PERSONZ、GO-GO-BOYS、M-BAND、シーナ&ロケット

カンヌ映画祭(監督週間)『コミック雑誌なんかいらない!』上映

12月 14th NEW YEAR ROCK FESTIVAL
1987年 『コミック雑誌なんかいらない!』の快進撃はこの年も続き、1月にニューヨーク リンカーンセンターで、6月にはロサンゼルス シネプレックスビバリーセンターでも上映され、ニューヨークタイムズには2度目の特集記事が、またロサンゼルスタイムズでも特集が組まれた。

「確かにロックはものすごく影響をあたえてきた。だけど、ひとつだけ未だに日本のロックがイギリス、アメリカよりダメだなあと思うのは、この国にはレジスタンスするものがないわけ。(=中略=)訴えることの何かがないんだよ。」(PLAYBOY 1987.5号「今だから…よくわかる“ロックン・ロール”」より)

1月 『コミック雑誌なんかいらない!』NY Lincoln Centerにて上映

フジテレビ系列『笑っていいとも!』テレフォン・ショッキング出演

6月 『コミック雑誌なんかいらない!』LA Cineplex Beverly Centerにて上映
9月 松竹映画『さらば愛しき人よ』公開
12月  15th NEW YEAR ROCK FESTIVAL
1988年

蜷川幸雄演出による『モロトフカクテル』に出演。タイトルのネーミングはオノ・ヨーコ。ハンガリーで起きた反ソ暴動の際に投げられた火炎ビンの名前に由来する。

「はじめ、蜷川さんのほうから話が来たんだ。俺、キャッシュがなかったんだけど、そういう時は俺が出さなきゃと思ってたから。まあ、焼き鳥屋なら大丈夫だろうと。それで、有楽町の焼鳥屋でミーティングしたんだよね。もっとワンマンの人だと思ってたんだけど、会ってみると意外に繊細な人だったな。」(Switch 1988.12月号「内田裕也 能面の横顔」より)

1月

東映映画『花園の迷宮』公開

5月

Japan Rock Festival(汐留PIT)内田裕也&トルーマンカポーティロックンロールバンドwith SQUAT、ザ・ロック・バンド、M-BAND、シーナ&ザ・ロケット、白竜、C'MONS、LAFFASH、KAO、SPEED KING

10月 内田裕也in『モロトフカクテル』(蜷川幸雄演出)(スパイラルホール)

TBS系『スターライ・キッズ』出演

12月 16th NEW YEAR ROCK FESTIVAL
1989年 勝新太郎監督の『座頭市』、リドリー・スコット監督の『ブラック・レイン』に出演。『ブラック・レイン』では、全員がオーディションを受けた。オファー無し、通訳無しでオーディションに臨んだ内田裕也は、ただ映画に参加したいという少年のような気持ちだった。リドリー・スコット監督は「どんな役でもいいからこいつを押さえておけ」と内田裕也を抜擢。もちろん、現場で一番威張っていたのは、ユーヤであった。 2月 松竹映画『座頭市』公開
10月 パラマウント映画『ブラック・レイン』公開
 第3回東京国際映画祭 特別招待作品上映
12月 17th NEW YEAR ROCK FESTIVAL
1990年 「オレは自分のアルバムを作ったことがないから、オリジナルとして映画を作ってるのかもしれない。自分のオリジナル・アルバムを作り始めるようになったんじゃないかと思う。すばらしいアーティストっていうのは心だと思う。ハートというと弱々しい気がするからソウルっていうのかな。いくら芝居や歌や、映画作りがうまくても、インサイドに何かない奴は、何か空っぽで、ちっとも人の心を打たない。打ちすぎると今度疲れるしね。説教くさくなっちゃうしさ。スレスレまで、こう……。」(Esquire1990.2月号「SPIRIT OF ROCK'N'ROLL」より) 12月 CLUB DEJA-VU ONE NIGHTG SHOW 松田優作メモリアル・ライブ(池袋サンシャイン劇場)内田裕也、新井英一、EX、宇崎竜童、エディ藩、シーナ&鮎川誠、世良公則、竹田和夫、仲野茂、白龍、原田芳雄、BORO、水谷豊、桃井かおり、李世福、黒田征太郎他

Greenig Of The World JOHN LENNON 50TH BIRTHDAY(東京ドーム)内田裕也、SEAN LENNON, AURA, NATALIE COLE, MILES DAVIS WITH KENNY GARRETT, DAVE EDMUINDS, 細野春臣、後藤次利、越美晴、DARYL HALL & OATES, 忌野清志郎、甲斐よしひろ、喜内昌吉&チャンプルーズ、LENNY KRAVITZ, 久保田利伸&マザー・アース、小野リサ、麗美、LINDA RONSTADT WITH PETER ASHER、佐野元春、白井貴子、高橋幸宏、上田正樹、宇崎竜童、財津和夫他

18th NEW YEAR ROCK FESTIVAL(NYRF出演者一覧参照)

参考:『ぴあ』
   『ミュージックマガジン』

当時に関するユーヤさんの談話:「なかなかいいこと言ってるじゃねえか」(2001.11)

1991..



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