2009年10月、11月と立て続けに2冊の単行本が刊行された。
一冊は、モブ・ノリオ書き下ろし作品『ゲットー・ミュージック』と、1986年年に「平凡パンチ」誌上でなされた伝説の対談『内田裕也のロックン・トーク』が合体された奇跡のコラボ『JOHNNY TOO BAD 内田裕也』であり、もう一冊が、近田春夫プロデュースによる、フォトセッション(内田裕也X若木信吾X井上嗣也)と長編インタビュー(内田裕也X近田春夫)『内田裕也 俺は最低な奴さ』である。
11月19日、20日と続けて行われたこのイベントは、この2冊の本の出版を記念するものである。19日の握手会では、新型インフルエンザの流行もあり、集まったみなさんにアルコール消毒をお願いして、荷物をお預かりしてユーヤさんのサインと、近田さん、モブさん、ユーヤさんとの握手という構成だったが、握手を終えたほとんどのみなさんが、ことごとくご自分の荷物の存在を忘れ、スタッフに呼び止められていたのが印象に残った。
20日はトーク・セッションとサイン会。最初、近田さんとモブさんのトークで始まり、近田さんから、年齢の若いモブさんがどうのように内田裕也と出会ったのかについて質問がなされた。モブさんははじめは違和感を感じていたのが、いつのまにか惹かれていたこと、内田裕也の映画、音楽との出会い、そして本人との出会いを率直に、また、『ゲットー・ミュージック』を着想するまでの苦しみを語った。
30分ほど経過したところで、ローリングストーンズ、ジャンピングジャックフラッシュが流れ、内田裕也登場!しばし、ロックンロールダンスを披露したあと、ユーヤさんサイドからのモブ・ノリオさんとの出会い、近田春夫さんとの長い付き合い、ちょっとやばそうなお話も交えながら、近田さんの絶妙な突っ込みを受けつつも、近田さんの予言通り、ユーヤさんの独擅場になった!また、ユーヤさんに促されて、モブさんから、『JOHNNY TOO BAD』の表紙について紹介がなされた。CMの写真は加納典明さんだったが、本の表紙の写真は、ジョン・レノンのプライベートフォトグラファーであったボブ・グルーエンさんがCMとは別のアングルから撮ったものであること、ユーヤさんのすべてを象徴しているしていると思い、モブさんがどうしてもこの写真が使いたかったこと、本を買った人に一種の詩のイメ−ジが届くように、ポスターにしてバーコードが入らないように内側に刷って、自分の名前も刷るのをやめたことを、熱を込めて語った。
ゲストとして、ユニバーサルレコードCEO石坂敬一氏、そして、ジョー山中氏が登場。ユーヤさんとの貴重なエピソードをそれぞれ、紹介してくださった。
トーク・セッション終了後はサイン会に突入。長い列ができた。
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