暑苦しいほどの、音楽への愛 文:辻村慶人 この日、生まれて初めて内田裕也を生で見た。まさかラフォーレ原宿で見るとは夢にも思っていなかった。目の醒めるような金髪。常々、はっぴいえんど派の自分ではあるけれど(なんて、生まれてもない頃の話はどうでもいいか?)この日だけは内田裕也に軍配を上げたくなってしまった。もちろんレノンやボウイと繰り広げた数々のロック武勇伝を聞かされたからではない。 まるでシンゴ2を我が子のように、サービス一杯に話す裕也氏を見ていると(自分の手がけた昔の曲を流したり)、音楽への愛が暑苦しいほど感じられたからだ。「金も無いし車もないから、去年のジョン・レノン・アニヴァーサリーには埼京線で行ったよ」という一節を聞いた時、日本のレベルミュージックとは何なのか、少しわかったような気がしないでもなかった。ガッツポーズ!(TOKION No.45 「Japan Rebel Music 反抗しつづける音楽たち」より) |
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